【剣盾ダブル】てるチャレチーム戦 #6 構築

 

こんにちは、水面ルリです。

 

てるチャレチーム戦 #6 に中堅として出場していました。

個人では4-2、チームで2-4という結果でした。チームでの結果は悔しい形になってしまいましたが、個人で見ると、大会などで結果を残している方々と戦ってこの結果を残せたのは大きいのかなと思い記事を書くことにしました。

 

 

構築経緯

氷タイプの伝説、特にWキュレムと白バドが好きでGSルールでも使い続けていました。

2匹とも上手く通せればとても強いポケモンですが、白バドが入ったトリックルームパーティ(白馬パルキアや白馬レシラム)は初手の選出や読みで事故が発生すると巻き返しにくく、勝率が7割程度に落ち着いてしまいました。

Wキュレムはタイプと耐久上環境に一番多いザシアンに弱く、扱うには工夫が必要でしたが、範囲技を持たないザシアンであれば「このゆびとまれ」や「いかりのこな」でサポートするだけで攻撃を返すタイミングがいくつか作れたり、「ふういん」を搭載したザシアンで相手のザシアンを置物にして盤面の操作が出来たりしました。

択を押し付けられる、動きの主導権を握れるという点でWキュレムをサポートするパーティの方により可能性を感じ、Wキュレムを主軸としたパーティを使うことにしました。

ちなみにこの思考に至ったのがWCS予選終了後の6月中旬だったので、WCS予選での使用感は述べられません。(WCS予選では白馬パルキアを使用し、あと2勝で抜けれるところまで行けました)

 

サポートとしてサイコメイカーで先制技を封じたり、このゆびとまれを使えるイエッサン

同じくいかりのこなを使用でき、トリックルーム下で相手の行動を制限することも出来るモロバレル

使用率1位であるザシアンをふういんで置物にでき、アタッカーとしても強いふういんを搭載したザシアン

この4体が最初に決まりました。

 

    

 

残りの2枠として苦手なポケモンディアルガソルガレオを片付けやすくスイーパーも務められるポケモンを考え、いろいろ試しました。

その中でかなり強かったメタモンをそのまま採用。

もう1枠に関してはランドロス(けしん、れいじゅう)や悪ウーラオスを採用していましたが、前述した役割を特に果たせなかったため他のポケモンの採用を常に模索したまま8月になってしまいました。

そんな時WCSで似たような構築を使っている選手を見かけ、ヤミラミが採用されていることを知りました。イエッサンやモロバレルでは出来ないサポートが出来たため、今よりかは構築の柔軟性が高まると考え、最後の1体にヤミラミを採用しました。

 

 

 

ポケモン紹介

ザシアン

 

性格:ようき

努力値:H4,AS252

 

より多くのザシアンを上から封印で縛るため最速。不意の行動に対応するため耐久に若干割きたいという気持ちもあったのですが、環境に同じく多いカイオーガの潮吹きの威力を下げるべくHPをなるべく削りたい場面が多かったので攻撃にも努力値を最大まで振っています。

コンセプト上、「まもる」を採用する場合は「じゃれつく」か「せいなるつるぎ」のどちらかを切るのですが、ここは好みです。それぞれメリットがあるのですが、今回のてるチャレではまもるを切ったことで勝てる場面が増えました。余談ですが「でんこうせっか」は基本的にイエッサンのサイコメイカーで封じれるので、ザシアンで封印する必要はないです。

 

ホワイトキュレム

 

性格:ひかえめ

努力値:H4,CS252

A0個体

 

本構築のエースです。ダイマックスを切るポケモンは基本的にキュレムになります。

ひたすらに火力がおかしいので、上手く通せれば相手のポケモンを倒すのにそう手間取りません。

基本的に効果抜群な技を打って対処していきますが、タスキ所持率が高いポケモン…黒バドやレジエレキなどを1ターンで処理したい場合はダイアイス、シュカのみの所持率が高いガオガエンなどにはダイドラグーンを打ちます。

 

モロバレル

 

 

性格:なまいき

努力値:HD252,B4

AS0個体

 

「かふんだんご」や「いかりのこな」でキュレムをサポートでき、「キノコのほうし」でトリックルーム下の相手の行動に制限をかけれます。

持ち物はメンタルハーブを採用していたのですが、選出の関係上先制してちょうはつを打たれることが少ないので別の物を模索しました。「まもる」を「こらえる」に変えてイバンのみで奇襲したり、氷技ケアのためのヤチェのみにしたりしたかったのですが、上記の目的範囲にバドレックスが多く、きのみ自体が活きないことが多かったため採用を見送りました。

ただ、ひかりのこなが活きた場面もないので、他の持ち物のほうがいいと思います。くろいヘドロとか、くろいてっきゅうとか、ゴツゴツメットとか、ばんのうがさとか、ひかりごけとか、努力値振りを調整したうえでサイコシードとか、レッドカードとか…

 

メタモン

性格:なまいき

努力値:HD252,B4

S0個体

 

最遅個体を使う利点は特性発動順を遅くできることにあります。スカーフを所持していても、基本的にはガオガエンのいかくなどの影響を受けません。特防はポリゴン2のダウンロード対策です。

基本選出で詳しく記述しますが、イエッサンが瀕死状態になった後キュレムの横に出すことが多いので、それを意識した倒し方をしてあげるとメタモンを活かしやすいです。

相手の黒バドやA+1状態のザシアン、ステータスが上がった相手のエースポケモンなどをコピーできると対戦を有利に進めやすいですが「相手の追い風が厳しいけど、こちらも追い風を貼れば勝てる」みたいな状況の時は相手の追い風要因をコピーすることもあります。

 

イエッサン(♀)

 



性格:のんき

努力値:H236,B252,C20

AS0個体

 

サイコメイカーでガオガエンねこだまし、オーロンゲやボルトロスエルフーンの能力下降技などを封じます。最遅個体を使う理由は特性発動順を遅らせ、フィールドの奪い合いを制するためです。

持ち物はサイコシードなどが一般的ですが、急所などの事故からキュレムが不意に不利な状況に晒されるのをケアするきあいのタスキです。

何も考えずこのゆびとまれを使っているだけでも十分強いですが、相手の行動を考えて技を使い分けることが求められることもあります。記述するとキリがないですが、パルキアガエンにはガエンにダイドラグーン+てだすけ、パルキアイエッサンにはダイマせず吹雪+てだすけなど…(あくまで一例です)

 

ヤミラミ

 

性格:おだやか

努力値:HD252,B4

AS0個体

 

エルフーンやザシアンなどの非ダイマ要因を猫騙しで縛り、次ターンからはサイドチェンジやさきおくりでキュレムをサポートします。

アンコールはエルフーンを腐らせたり、まもるを使ったザシアンを腐らせたりします。

非情に扱うのが難しく、難易度が高いポケモンではありますがエルフーンの追い風に頼り切っているパーティにはヤミラミが強い、というのが個人的な所感です。そのエルフーンに倒されないようにロゼルのみを持たせていますが、バドレックスが居ると発動しないので注意したいです。

 

 

基本選出

対グラザシ、黒バドザシアン、ザシオーガなど

先発

+or

後発

+or

 

イエッサンやヤミラミでサポートしつつ、ダイマックスしたキュレムで相手のポケモンを倒していきます。相手のザシアンはイエッサンやヤミラミを見てキュレムを倒せずダイアースが飛んでくるビジョンが見えて若干動きづらい場面なので、適度に放置しても大丈夫です。(後でこちらのザシアンのふういんで縛れるため)

しかし、横のポケモンがダイジェットなどをしそうな場合はその限りではないです。ダイジェットを打てるポケモンは基本的にキュレムで縛れるのでこの辺は読み合いになりますが、相手の後発などを考えて上手く通したいところです。

後発に関して、あまりにも相手の構築の火力が高く先発のサポートを以てしてもキュレムを通しにくそうと感じた場合にのみメタモンモロバレルにします。

メタモンに関して、基本的にイエッサンやヤミラミが倒れたあとキュレムの横に出す形になると思います。コピーする相手は前の相手になるので、その辺りを意識したプレイングが必要になると思います。これは一例ですが、余裕があればイエッサンの目の前のポケモンを敢えて倒さず、その横のポケモンを倒し続けたり、ヤミラミならサイドチェンジを駆使してコピーしたい相手の目の前にメタモンを出せるよう調整したりします。

 

対白馬パルキアなどのトリックルームパーティ

先発

後発

 

キュレムイエッサンで暴れることは変わらず、イエッサンが倒れた後モロバレルを出して相手を眠らせたり、かふんだんごで回復させたりしてサポートします。

相手のモロバレルの処理が重要になりますが、モロバレル+α同士の対面になったら素直に眠らされてください。まもるなどを使うと眠らされるタイミングが遅れて後々不利になることが多いです。

トリックルームが切れた後、ザシアンをスイーパーとして活用します。

 

おまけ

 

先発

後発

 

1ターン目から封印を使いたいときの選出です。明らかにこの先発で行けるっていう構築や、BO3で様子を見て使うことがありました。

先発の対面でやりたいことをやれるようなら、そのまま勝ちに持っていきやすいと思います。ザシアン黒バドみたいな対面に刺さっているように見えがちですが、黒バドの封印でこちらのザシアンの封印が止められることは頭に入れておきましょう。

 

 

 

苦手なポケモン

地ならしによる弱点保険発動型ソルガレオ

イエッサンは地ならしでタスキが潰され、キュレムを守れるターンが極端に短くなります。また、こちらの攻撃でソルガレオを1発で倒せないので立ち回りが非常に難しいです。

ヤミラミ猫騙しでエンテイも黒バドも止められないため、さきおくりやサイドチェンジで上手く撹乱するしかないです。

ザシアンが機能しないことも多いので、後発をメタモンモロバレルで固めてソルガレオを徹底的に警戒する必要があります。ヤミラミの枠を悪ウーラオスにすると幾分楽になるのですが、回答としてはやや不十分な感覚が否めません。

 

ディアルガ

手助けダイアースでH252ディアルガが乱数1発(62.5%)です。手助け無しで62.8~74.1%、特防が一段階上がっていても42~49.5%なのでこちらが先制で動ければダイアースで確2を取れます。こちらの特防が上がっていれば珠ディアルガからのダイドラグーンやダイスチルも耐えるので、いかに先制を取れるかがカギとなります。

ディアルガの横に居るポケモンがイエッサンだったりすると、こちらが攻撃を吸われている間にディアルガがダイスチルやダイアースでBやDを上げてくるので後の対処が面倒になりますし、追い風を使うポケモンだとS順が変わって前述のように厳しくなります。

いずれにせよ、かなり読みに関して正確さが求められるので、厳しい戦いになります。

 

ダイマックスガオガエン

特防に厚い型だとキュレムで簡単に倒せなくなるうえに、サポート枠が倒されやすくなります。

基本的にガオガエンダイマを切るのは他にダイマを切るポケモンが居なくなった場合が多いんですが、極稀に序盤に切る型が見受けられます。

メタモンを上手く使い、相手の横のポケモンをなるべく早めに処理することによって解決させることが多いですが、こちらも若干読みに関して正確さが求められます。

 

 

さいごに

同じくキュレムを使った構築は公式大会や予選などでもいくつか使われていましたが、それらと比べて若干運用方法の方向性が異なったため、記事にしてみました。

長くこのルールで対戦をしてきましたが、中々難しいと思うことが多かったです。全国大会もあと一歩及ばずで逃しましたし、ランクマの最終順位も良くて100位台とかだったんですが、以前よりかはいい結果であること、そして今回のてるチャレで強敵相手に個人戦績4-2という結果を出せたこと。二つを加味して前よりかは強くなっていると言えるのかなと思いました。(ちなみにランクマの瞬間順位は最高で4位でしたが、これに意味があるかは分からないです)

もうすぐ新作が発売しますが、新作でも引き続きダブルバトルを続けていきたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。